ワンダフル・ワールド ●道端(昼間) 男A、口を開けて空を眺めている。 男Bおそるおそる近づいてくる。 男B「何してはるんです?」 男A「あー」 男B「ね、ちょっと、何してはるんですか?」 男A「あー」 男B、よく分からないまま、一緒に口を開けて空を見る。 男C、D、おそるおそる近づく。 男C、D「あのー、何してはるんですか?」 男A、B「あー」 男C、D「あのー」 男A、B「あー」 男C、D、よく分からないまま、一緒に口を開けて空を見る。 男E、F、G、H、I、おそるおそる近づき、 男E〜I「あのー」 男A〜D「あー」 男E〜I、よく分からないまま、一緒に口を開けて空を見る。 男A〜I、「あー」といいつつ、口を開けて空を見ている。 母親と年端も行かぬガキ、通りかかる。 ガキ「かあちゃん、かあちゃん、あの人たち、なに?」 母親「しっ! 太郎、見ちゃいけません! 指ささないの! こら!」 オフィス ●オフィス(夕方) 外回りから帰った男、汗を拭き拭き机に座るとたくさん電話メモが残っている。 「岡崎商事松本さんより 明日の件の打ち合わせの件TEL下さい 14:40」 「クリエイティヴ・ソフト 南川さんより TEL下さい 15:30」 「帝国企画 笹川さんより 17:00以降事務所にいますので連絡下さい 15:50」 「ソーコーオフィス 内野さんに戻り次第TELを 16:10」 といったメモに、男、一通り目を通すが、一番最後のメモに、 「机の一番上の抽き出しを見よ」 とあるのを見つける。 男、訝りつつ、抽き出しを開けると、またメモ用紙。 「5月決算報告書の3ページ目を見よ」 男、首を捻りながらデスクに並べてある報告書を取り出し、3ページ目を見ると、 「おまえのロッカーの中を、今すぐ見ろ」 男、だんだんイライラしてくるが、気になるのでロッカーまで歩き扉を開けると、 「急げ、庸子ちゃんの机のすぐとなりにある植木鉢の下!」 男、訳が分からず、急いで庸子ちゃんの机のすぐとなりにある植木鉢を持ち上げ ると、 「河内のデスクの脇のごみ箱! 赤い紙だ! ぐずぐずするな!」 男、驚く河内を尻目にごみ箱からぐちゃぐちゃの赤い紙を見つけ、開くと、 「オフィスの一番北側の隅っこのカーペットの裏!」 男、半べそをかきながら、カーペットをひっぺがす。 「応接用ソファの長椅子の裏! 時間がないっ!」 男、ソファに駆け寄り、持ち上げようとするが動かない。汗まみれでソファの裏 に頭だけギリギリとつっこむ。やっと入る。血走った眼で貼り付けられたメモを 読む。 「早く電話しろ、バカ」 僕たちの失敗 ●アメリカ合衆国:ヒューストン(昼間) 群衆。 打ち上がるスペースシャトル。 大歓声と拍手。 観客「オー、ワンダホー、ビューテホー、グレイトホー!」 ●ジャパン:隅田川(夜) 群衆。 打ち上がる花火 大歓声と拍手。 観客「た〜まや〜っ!」 ●某民主主義人民共和国:某所(昼間) 群衆。 打ち上がる労働2号。 大歓声と拍手。 観客「(泣きながら)首領さまぁ! 首領さまぁぁっ!!」 ●再びアメリカ合衆国(昼間) シャトルあさっての方向へ。 上空で突然の大爆発。 観客「オー、ノー、アンビリーバボー、ファックユー!」 ●再びジャパン(夜) 花火突然の暴発。 屋形船に飛び火。 観客「もーえろよもえろーよー、ほのおよもえろー」 ●再び某民主主義人民共和国(昼間) 何を思ったか引き返してくる労働2号。 ますます大きくなる労働2号。 観客「(泣きながら)首領さまぁ! あああ、首領さまぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
WEB抜本的を主催する実に抜本的なお方 config.romでは最多投稿数を誇り(2位は光デパート)、そのいずれからも「本人が楽しんでいる」 感がひしと伝わってくる。今後のWEBでの活躍に期待。 ワンダフル・ワールド
オフィス
僕たちの失敗
config.rom TOPへ