▲嘘競演HOMEへ
▲嘘競演クロニクルへ

第一回嘘競演
御題   炬燵
開催期間 1996/10/28--10/30
主催議長 

*下記作品は著者の許可を得て転載するものです。
*未収録の作品で転載を許可くださる方は、ghc00262@nifty.comまで連絡お願いいたします


なんしぃKIM       句会
96/10/28 02:29


  *足入れる 炬燵の先客 にゃあと鳴き
   選評:猫を飼っているお宅ではよくある光景ですね。日常の一こまを
  シンプルに切り取って好感が持てます。

  *紅き火を 炬燵に入れる 白き窓
   選評:冬の雪の日の情景でしょうか。色の対比が見事です。

  *屁をすれば 猫が出ていく 炬燵かな
   選評:これもよくある情景ですね。しかしわざわざ俳句にして報告して
  いただかなくても結構です。

  *妻怒り 炬燵が飛ぶや 我が居間に
   選評:奥様は元プロレスラーか何かでしょうか。日常の光景を上手く表現
  しています。

  *炬燵にも 火が入れられぬ 督促状
   選評:生活が苦しいのでしょうか。電気が止められている哀しみが表現されて
   います。いずれにしても俳句なんか作ってる場合ではないと思います。


  *炬燵とは 暖房器具だ 知ってたか
   選評:知ってます。


  *買ったらば 故障してたぞ この炬燵
    選評;私に言われても困ります。

  *時事放談 出演してた 藤原炬燵
    選評:それは弘達です。座布団は上げますから帰って下さい。

  *冬の夜 炬燵が歩く 犬襲う
   選評:季語が二つ入っています。注意しましょう。ところであなたが炬燵
  だと思ってるものは本当に炬燵ですか?一度確認した方がいいでしょう。

  *炬燵から 出てる電波が 俺を呼ぶ
   選評:コメントできません。

                       GED00133 KIM



スナフキソ     血塗られた歴史
96/10/28 08:11

 こたつといえば、今でこそ電気を利用した電気ごたつが主流になっているが、
電気ごたつの歩んできた歴史は血の色で彩られている。

 19世紀末、ニューヨークで受刑者に瞬間的に高圧電流を流して処刑する電気
椅子が発明された。「椅子でくつろぎながらあの世行き。」と当時の囚人達に大
人気となった電気椅子は、アメリカ国内で約20州が採用するほど普及した。女
性の囚人の間ではロココ調の電気ロッキングチェアなどが人気だったという。そ
の当時の日本は西洋文化を活発に取り入れていた時代で、やはり電気椅子も日本
に持ち込まれた。試験的に和歌山県の拘置所に導入されたが、「死ぬときは畳の
上で。」という受刑者のために改良が加えられた。「西洋人は椅子でくつろぐ。
我々日本人がくつろぐのはこたつだ。」ということで、最初の電気ごたつは処刑
の道具として考案された。
 この電気ごたつは見た目は全くふつうのこたつと変わらない。受刑者がこたつ
でくつろぐ。上に置かれたみかんも食べられる。やがて、すっかり居心地のよく
なった受刑者はテーブルの上で居眠りを始める。テーブルに一定以上の荷重がか
かると、受刑者に3000Vの高圧電流が流れる仕組みになっており、居眠りを
すると極楽気分で地獄行きになる。しかしこの電気ごたつ、受刑者が居眠りを始
めるのはいいが、畳の上で丸めた座布団を枕にしてねっころがるのもいて、死刑
執行の効率が悪く、廃止になった。それから、電流を流された受刑者から血や尿
、溶けた脳みそが出てきてこたつぶとんが汚れるため、これを洗濯するのがめん
どくさかったのも廃止になった原因の一つだといわれている。

 やがて一般家庭にも電気が普及し始めた頃、この電気ごたつが暖をとるための
家庭用のこたつに改良されるようになった。当初はやはり両足のつま先に電極を
つけてスイッチをONにすると瞬時に暖かくなる仕組みだった。この電気ごたつ
自体の故障はほとんどなかったが、「おじいちゃんが動かなくなった。」などの
クレームは多かったようである。
                              スナフキソ

黒                業界ニュース
96/10/28 21:37

おもちゃメーカー(株)バンダイは、この度家電業界への進出を公表し、その第一弾
「炬燵戦隊カグレンジャー」をマスコミに公開した。
現在の炬燵業界はオフシーズンの利用方法がテーブル以外ないことがネックとなって
潜在的な需要は多いものの、消費は頭打ちになっている。
「カグレンジャー」は、バンダイが子供向け玩具で培った変形ノウハウを最大限に活
用し、懸案であったオフシーズンの高度利用化を成功させた。
衣装ケースに変形する「タンスレンジャー」、除湿機能付きの「クーラレンジャー」、
ペンティアム内蔵の「パソレンジャー」の3種が単独で発売され、この3つは巨大ロ
ボット「キングコタツ」に合体することが出来る。
詳細は今週末金曜午後5時半からの「炬燵戦隊カグレンジャー」第1話「冬将軍到来!
来れカグレンジャー」で。監督、主演、総指揮は宮内洋。


闇太郎            大公開!炬燵占い
96/10/28 21:59

        @@@@@  今いっちばーん流行ってる噂の炬燵    @@@@@
        @@@@@  占いで、素敵な恋をチェイスしよう!  @@@@@

☆炬燵占いとは
  古くからジプシーに伝わる占いを日本風にアレンジしたものです。3、4年
前から都内の女子高生を中心に流行し始め、今年の冬ついに大ブレイク!

☆占い方
  ・この占いができるのは満月の夜、午後11時から午前1時の間だけ。
  ・炬燵は布団を取っておいてね。(コンセントも抜いておくのだっ)
  ・あなたがいつも座る場所にあなたのイニシャル、反対側に彼のイニシャルを
    書きます。(必ず黒の筆記具を使うこと!)
  ・「テラン・パド・セ・ロール」と3回唱え、炬燵を目の高さまで持ち上げ、
    転がしま〜す。
  ・転がって止まった炬燵の状態で占うんだよ。
      いつも使っている通り、足が下になっている
                          …きっと幸せになれます。片思いの人は告白あるのみ。
      横になっていて自分のイニシャルが上
                          …あなたの思いが強すぎて、彼の負担になっているかも。
      横になっていて彼のイニシャルが上
                          …彼のペースに振りまわされないように。
      横になっていて何も書いていない所が上
                          …ライバルがあらわれるきざしです。
      逆さまになって、足が上に向いている
                          …恋の低調期。次の満月の夜にまた占いましょう。
      部屋の中の物を壊してしまった
                          …大ハプニングの予感。結果はあなたしだい。
      炬燵が重くて持ち上がらない
                          …今のあなたには恋をするパワーが足りません。

  これであなたも恋愛上手になれるはず。クリスマスが待ち遠しいね!


chakio            ただいま帰宅
96/10/28 23:44

  ただいま帰りました。

  エフコメのオフには初めて参加させていただきましたが、今回は「コタツ
 オフ」ということで、シスオペ(ということを今日初めて知りましたが)WA
 YA氏のかけ声の元、隣の荻窪タウンセブンで買ったコタツが持ち込まれて
 不思議な雰囲気のオフでございました。
 
  初めは1台のコタツに20人以上入ると辛いものがあるのではないかと思い
 ましたが、そこはスリムな方の多い(^_^;エフコメのこと、何とか全員がコタ
 ツにあたることが出来ました(お子さまが何人かつぶれたようですが大丈夫だ
 ったのでしょうか?)。
 
  しかし12月24日に良くこれだけの人が集まると感心します。愛すべき家族
 や恋人を振り払ってオフに来られる……みなさんの血走った目にネットワー
 カー魂を感じました。
 
  コタツオフということでみなさんミカンを持ち込まれましたが、お一人だ
 けミカンに見せかけて「手塚治虫の鼻」を持ち込んだ方がおられました(危う
 く食べるところでした)。さすが日本一のうそつきの面目躍如ですね。
 
  生モネと軍将も楽しゅうございました。2次会では白木屋のおにいさんに
 なぜか暖房を切られるという嫌がらせをうけましたが、この時とばかりにコ
 タツが役立ちましたね。次回もぜひぜひ参加させて下さい。
 
                                             ちゃきお(HGG03567)
 
  追伸:生モネ優勝賞品のコタツを持って帰った人は無事福井にたどり着い
     たんでしょうか? ちょっと心配です。


TTA00120  やゆよ            自然のぬくもり
96/10/28 23:47

 ツツタコ村は、ソマリアの首都、モガジシオから南西に向かってジープで約
半日の距離にある。
 今年のツツタコ村は、例年に増して暑い。例年なら平均気温は三五度程度だ
が、今年は三十九度に達している。四度の差は、言ってみればボランティアの
心のぬくもりである。
 いま、ソマリア南部では日本のボランティア団体「ぬくもりの会」が、こた
つ普及運動を推進している。代表の川瀬美枝さんが「殺伐とした心が赤外線に
ほだされれば、部族紛争は逆に下火になるのではないか」と輝かせる瞳から
も、赤外線はやはり出ていた。
 最初の仕事は電力源の確保だった。ツツタコ村には太陽の光が春夏秋冬を問
わずさんさんと降り注ぐ。「ぬくもりの会」ではまず、日本で集めた市民から
の寄付、五千万円のほとんどを費やして太陽電池を村の中心部に据え付けた。
赤外線ランプは大阪の家電メーカーから旧タイプの在庫部品を安価で譲り受け
た。しかし、このほかの材料を購入する余裕はない。幸い、地元の密猟者グ
ループが大量の素材を無償で提供してくれた。
 象牙の骨組み、トラ皮の布団、海亀の甲羅の天板という自然の恵みを存分に
活かしたこたつの中で、村人の一人が紅白歌合戦のビデオを見ながら日本産の
みかんを食べていた。頬を濡らすのは涙なのか、汗なのか。村人はソマリア語
でこう答えた。「ダセ アノ ロココ ハダ ミナ」。あえて日本語に訳すとすれ
ば、「涙は心の汗だ」といったほどの意味か。
 川瀬さんは、こたつに入ったことのない子供がいる限り、私たちの使命は終
わらないと語る。ユニセフの調べによれば、世界の人口のうち四十九億人は、
こたつという物がこの地球に存在することを知らない。

▲嘘競演HOMEへ
▲嘘競演クロニクルへ