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ああ麗しの

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月組公演「機動戦士ガンダム」
月組春の恒例となったモビルスーツレビュー。今回は新トップ星美さやかのお披露目と あって、古典中の古典、「機動戦士ガンダム」が5年ぶりに復活しました。
ファーストガンダムは、モビルスーツ一体一体の存在感の重みが問われるから、新トッ プさやちゃんにとっては正念場。前トップの朝霧実麗さんがお披露目公演で演じたボルテ スVを越えられるのか、客席にも舞台にも緊張感がみなぎります。

第一幕「ガンダム大地に立つ」
舞台右手前方から登場するデニムのザク(狩野レイ)とジーンのザク(天城琴美)。「 シャア少佐だってぇ〜〜〜」あーちゃんのアルトの声は、血気にはやる若者の雰囲気を見 事に表現しています。成長しましたね、あーちゃん。
ジーンのザクからマシンガン掃射を受け、舞台中央にスモークが立ちのぼるなか、ガンダ ム起動音がこだまします。ヴィーンヴィンブィンブィン・・・。星美さやかの足が大地を 踏みしめ、上体が徐々におきあがります。幾何学的メイクに気押され、瞳までが黄色の光 を放っているかのよう。「がんばれ、さーや!!」。初めて歩きはじめたわが子を見守る ように、会場の視線は力強く大地を踏みしめるふくらはぎにそそがれます。
さて、いよいよガンダムがデニム曹長のザクを突き刺すシーン。おみごと!さやちゃん のビームサ−ベルがザクを貫きます。死への恐怖と悲しみをこめて、ザク役の狩野レイち ゃんが声を絞り出すようにして歌う「愛と悲しみのザク」のテーマ。会場のあちらこちら からすすり泣く声が聞こえます。
舞台が暗転し、銀橋にあらわれたムサイ(寿かおり:コムサイと2役)からミサイル( 白鷺みゆ、緑夏香)が発射され第一幕は終了です。

第八幕「光る宇宙」
さあ、物語もクライマックスに近づきました。ガンダムの回りを、新人たちの演じるビ ットが舞い踊ります。富野先生の演出は見事なのですが、新人一人一人の個性が際立つよ うな工夫があってよいのでは。
エルメス役は立原みすずちゃん。感情表現が難しいモビルアーマーを、優雅な身のこな しで演じます。ゲルググ役の菊音涼香ちゃんと息もピッタリ。ビットが乱舞する中、ガン ダムとの立ち回りが繰り広げられます。

第十幕:「脱出」
いよいよグランドフィナーレです。ア・バオア・クーを挟んで対峙する連邦軍とジオン 軍。連邦軍のGMやガンキャノンがラインダンスを披露すれば、ジオン軍のゲルググ、ド ムはスカートをまくりあげフレンチカンカンで対抗します。そこへ舞台中央から競り上が る、紫のスパンコールに包まれたジオング(春日野珠代)。さすが春日野さま、67歳と は思えないしっかりとした足取りで、総スパンの衣装をひらめかせ踊ります。さやちゃん のガンダム、春日野さまのジオングが肩を組み、そこに対峙していた両軍が合流しライン ダンス。そこで皆をあっといわせるさやちゃんの早変わり。一瞬の内にガンダムからコア ファイターに変身し、銀橋を去ってゆきます。
というわけで、さやちゃんのお披露目公演は大成功!。次回公演は伝説巨神イデオンだ そうですが、イデオン役はさやちゃんで決まりとして、ミサイル役は誰になるのか、今か ら楽しみです。

宝塚公演 ダイジェスト

ミュージカル「世界の国からこんにちは」
万博音頭で幕をあけた舞台に、巨大ロボットデメタン(東雲節子)が登場。みどり館やガスパビリオン、手を高く伸ばし、月の石を掲げたアメリカ館(水月あき) が乱舞するなか、銀ラメに覆われた太陽の塔(春日野珠代)が舞台中央に出現。 頭部からレーザー光線を発射し観客を魅了する。

短劇「みつまめのできるまで」
舞台中央に設置された円形プールに、寒天役、豆役のタカラジェンヌが次々と飛び込む。ミラーボールの光が交錯する中、ワイヤーに吊るされ天井から降臨するシロップ漬けチェリー(春日野珠代)。赤ラメの衣装に反射するミラーボールの光が幻想的だ。


レビュー「P3施設の夜」
舞台中央に据えられた培養器。舞台の暗転は、遺伝子操作の失敗を物語る。そして培養器から這い出る未知の怪物(春日野珠代)。観客を巻き込んでの迫力あるバイオハザードシーンが展開される。