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牧場で飼育されている牛が、次々と変死する一連の事件を指す。キャトル・ミューティレーションの特徴は、牛が特殊な殺され方をすることにあり,そのあまりに奇抜かつ高度な殺戮方法から宇宙人の関与を指摘する声が後を絶たない。
過去に起こったキャトル・ミューティレーションの実例を追いながら、その実態に迫ってみよう。
キャトル・ミューティレーションという言葉の発端となった事件。ある晩、農夫のディックが奇妙な歌声に目覚めると、彼が飼育する約200頭のアンガス牛が「星条旗よ永遠なれ」を輪唱していた。ディックが牛の群れに近づき、雄牛のチャーリーに「いったいどこで歌を習ったんだい?」とたずねると、チャーリーは「自分は公認会計士となってウェストン&シガー商会の窮状を救うんだ」、と力説した。
あくる朝チャーリーの無残な死体が発見された。彼の内蔵は全て引き抜かれていたが、現場には内蔵のかけらも、血の一滴も残されていなかった。不思議なことに、現場の周辺には
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が散乱していた。また、この日以降現在にいたるまで、町のドラッグストアで7UPを飲んだ者が夜中に足の小指をつるという奇妙な現象が続いている。
解説:キャトル・ミューティレーションの犯人については諸説紛々しているが、牛の内蔵を引き抜く点に推論の焦点が集中している。代表的な説は次の3つに分類される。
(1)宗教団体説。宗教団体が、黒魔術等の儀式として牛を惨殺する。
(2)宇宙人の生体実験説。
(3)宇宙人はモツ鍋が好きである説。
(3)についてはさらに、・宇宙人はニンニクは食べないがニラは食べる。宇宙人はニンニクは食べるがモツは食べない等、諸説に派生している。
キャトル・ミューティレーションへのUFOの直接関与が目撃された貴重な例。農場経営者である井上忠義さんが奇妙な物音に気づき外に出ると、彼の所有する乳牛(ホルスタイン種)が地上40メートル程の高さに浮かんだUFOへとまさに吸い上げられようとしていた。乳牛はUFOに吸い上げられる途中、
コサックダンス
を踊っていたという。
翌朝乳牛は無事な姿で発見された。命に別状はなかったが、ホルスタイン種特有の模様は消され、全身に赤いギンガムチェックの模様がプリントされていた。また、右足後方には
武者小路実篤
の焼き印が押されていたという。
乳牛がさらわれた現場から北へ50メートルほど離れた牧草地に、UFOが着陸したらしき痕跡が発見された。直径50センチほどの円形になぎ倒された牧草が一辺5メートルの正三角形の各頂点に配置されており、円形の中心は土が露出し不思議な文様が刻まれていた。この文様はその後の調査で、福助が製造する地下足袋のゴム底と同じであることが証明された。
解説:キャトル・ミューティレーションの犯人はともかく、牧場経営者にとっ
てはUFO撃退が緊急の課題である。
キャトル・ミューティレーションを回避するためには、一般に以下の方法が有効とされる。
1.宇宙人の弱点をつく
UFOは夕暮れから深夜、早朝に発見されることが多い。このことから、宇宙人が低血圧で朝に弱いことは明らかである。従って、深夜たがわず牧場内にラジオ体操の音楽を流す、あるいは福留アナのまねをするなどして常にそこはかとなく朝の雰囲気を醸しだすことが重要である。
2.宇宙人の里心に訴える
北海道八雲町では、UFO向けの標語を書き記した看板を町のあちこちに立てることでUFO撃退に成功している。標語には「野菜をもっと取ろう」「1日1善」などがあるが、UFO撃退に最も効果がある標語は「田舎の母は泣いている」であるという。